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育成年代の指導者が抱える課題

皆さんこんにちは。イニゴ・ロペスです。今季2回目の記事をアップしたいと思います。

前回の記事の中で「指導者として如何に自分自身と向き合うか」という話をしました。今回は僕自身が抱える具体的な課題を紹介します。皆さんの現場にも置き換えていただいて読んで頂ければと思います。

課題1 一貫性

サッカー界におけるスコア(試合結果)の存在。これはどうしても最も優先されるものとして扱われます。それ自体は当然であり、仕方のないことかも知れません。しかし、育成年代では勝手が変わってきます。時に我々の目をくらませる存在にもなり得るスコアの存在。指導者はどのように付き合っていけばいいのでしょう。

そもそもそこにはチームのパフォーマンスがどれほど反映されているのでしょうか。

そして選手の状態というものはどれほど汲み取ることができるのでしょうか。

ここに育成年代の指導者であれば毎度投げかけられる問いがあります。それは何を作り上げたいと謳っているのかということ。何を成し得たかったのでしょうかということです。そして日々の活動はそこに向かうために行われているのでしょうか、というものです。日々私たちから選手達に送るメッセージはそこから逆算されたものなのでしょうか。

その一貫性が崩れるシーンが我々の指導現場ではよく起こります。特にそれは自分が望んでいるように物事が進んでいない時です。そこで自分はどれほど目標から逆算した言動をとれているのか。選手に自分はどんなメッセージを送っているのか。

課題2 全体と個人のバランス

日々の活動の中でどういったメッセージを選手に送るのか。それはそのグループに関わることでしょうか。それとも個人に関わることでしょうか。皆さんが率いるチームは、全体に関わるメッセージを皆さんからどれくらい受け取っていますか。また各個人は個人レベルの話をどれくらい皆さんからされているでしょうか。

そして皆さんが全体について話をしている時、各自は一体どれくらいその内容を持ち帰っているでしょう。それはその選手が本当に必要としているものでしょうか。

どの種類のメッセージを誰に対して発信しているのか、私たちは自覚しながら発信しているでしょうか。使い分けられているでしょうか。

自分の場合、全体・グループにどうしても偏ってしまう癖があります。よりフォーカスする先を絞り、選手個人に向けたオーダーメイドのアプローチをすることが苦手です。チーム・グループではなく、選手各自が何を必要としているか、から逆算してメッセージを作れるようにもっとなりたいと思います。

例えば、ダイレクトプレーを扱うメニューを行う際。センターバックの1人がクリアの技術が高くない選手がいるとしましょう。その選手に関してはそのテーマに関する声かけを重点的に行いたい。

それは試合(公式戦)でも同じことです。自分自身、何を見ようとするべきなのか。何についてその選手に向かってメッセージを送るべきでしょう。その回数は。それはスコアによって変わるべきものでしょうか。試合の内容によってそれは変わるべきものでしょうか。見るものが変われば言動が変わります。

これらの課題は僕自身、日々抱えていることです。練習、そして試合で自分の頭を何度もよぎります。自分自身、何を学べばこれらの基準をはっきり持つことができるのか。そんなことを日々考えます。

課題3 短期志向

先日も良くないシーンがありました。ある選手達が自分が期待するプレーをしていない瞬間がありました。そこで自分は必要以上にその選手にアグレッシブなアプローチをしてしまいました。歩み寄りの少ない、考察の浅いメッセージを発したなと反省しています。その時、その選手は何を感じとったでしょう。そしてその後どんな言動をとるでしょう。そのメッセージをどう見たのでしょう。結果的に私はその選手に何をしたことになったのでしょう。

ある思想家が言います。人間が抱える最も罪深い悪の一つは「短期志向」である、と。それは私たちの身の回りのどこに見られるのか。なぜ起こるのか。何がそこまで私たちを急がせるのでしょう。

皆さんの現場ではどうでしょうか。

イニゴ・ロペス

 

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