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スペインでチームを率いる19-20 (1) バスク最強街クラブ「ダノクU15」を率います

みなさんこんにちは。岡崎です。今年もシリーズ「スペインでチームを率いる」を進めていきたいと思います。日本は夏休みも終わり、サッカーシーズンはクライマックスに入ろうかという時期ですね。僕の方は現在はプレシーズン真っ最中。リーグ戦開幕に向けて選手達を一緒に色んなものを創り上げていく最初の段階です。

今季から僕はダノク・バッ(DANOK BAT)というサッカークラブで働いています。バスク語で「全てを(DANOK)を一つに(BAT)」という意味の熟語だそうです。ダノクと呼びます。ビルバオという街の最も古い地区である旧市街に本拠地を構える同クラブは、県内の最も競技力の高い選手達が集まる街クラブとして知られています。アスレチック・ビルバオのトップチームにもクラブ出身者が現在5人プレーしていたり、セミプロリーグに目をやるとその数はかなり多かったりすることからも、ダノクがこの地域を代表する選手を多く抱えていることがうかがえます。

今年はそのダノクでU15チームを率います。05年生まれの選手達です。オフザピッチでの様子を見ても、そもそも体格を見てもまだまだ「かわいいな」と思うことが多い年頃の選手達です。ただ一度練習や試合が始まるとその競技力の高さに感心します。ダノクにいるんだから当然だと言われればそれまでですが、これまで見てきた選手達の中で一番負けず嫌いが多い。小さい頃から色んな競争勝ち残ってきた選手達だからでしょう。身体能力、判断、技術もさることながら、そのメンタリティがより「勝者」です。事実、昨年僕が指導してきたデウストU16の選手達は19人のウチ、9人がこのダノクを追われて移籍してきた選手達だったのですがそのメンタリティには少し違いがあったように思います。

そんな彼らと戦うリーグは16歳以下県リーグ1部。常に一学年上の選手達と戦い続けなければいけません。非常に厳しいシーズンが待っていると言えます。これまでは常に同世代の選手達と戦ってきた彼らにとっては初めての経験です。相手は自分たちよりも体格が大きい相手が増え、相手のサッカーも純粋に勝利を目指したものが多くなります。ロングボール駆使してそのこぼれ球を拾い、速くフィニッシュまで持っていくような「フィジカルなサッカー」に苦戦することが多くなるでしょう。特に体の前半戦は年齢・経験の差がまだ大きく苦戦するだろうとクラブからも言われています。

県トップリーグを一歳若い状態で戦う。この経験はプロになる殆どの選手達が15歳の時点で通る登竜門です。ある意味プロになるエリート路線から脱線しないためには経験していなくてはいけない経験です。この経験ができるクラブは3つあります。ダノクU15、アスレチックビルバオU15、そしてもう一つの街クラブSantutxuU15。これらのクラブに所属する15歳は総勢合計70人程度。この中から誰がプロになる為に生き残るのか。彼らは沢山の競争に勝たなくてはいけません。まず何より週末ピッチに立つ為の自チーム内でのポジション争い。今年の選手達にも言い聞かせています。「結局は如何に日々の練習にいい準備をしてこれるか」これに尽きると。150回以上ある練習全てにいい準備して向かうことが一番大事なことであり、唯一遠くへいける方法。でもそれが一番難しい、と。そしてそれにチャレンジした選手達というのは1年間で顔つきがガラッと変わります。サッカー選手としてまた一段と逞しくなった自分を出会うことができます。

というわけで、まだまだクラブが変わって新しいことだらけです。今はその変化に対応しようとしている毎日です。共にシーズンを過ごすスタッフとは勿論のこと、クラブ方々(会長、育成部長、スカウト部長、各チームの監督、事務方の方々)とのコミュニケーションも大事です。施設レベルの変化も馬鹿になりません。サッカー場やロッカールーム、道具置き場の使い方や諸々のルール、など新しく覚えなければいけないことは多岐に及びます。そして一番大事な各選手に如何に向き合えるか。まだまだ沢山報告したことがあるのそれは追ってアップしていきたいと思います。

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