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15-16季 活動報告 岡崎篤

ユーロ2016が終わり、ヨーロッパのシーズンが完全に終了しました。ここで僕自身の活動報告もここで行いたいと思います。2015-2016シーズン、僕は主に大きく4つの活動をしました。

・アスカルチャU19チームの監督

・アスカルチャU11チームの監督

・リーガエスパニョーラSDエイバル、乾選手の通訳

・会社フッボラの経営

【アスカルチャU19チームの監督】プロ監督になる夢を持つ自分にとっては一番エネルギーを注ぎ込んでいる活動です。このチームは今季、リーグ残留という結果が求められ、僕は監督としてそれを達成することができませんでした。スポーツにおいて勝利というのは心の栄養のような存在ですが、それが得られない日々が続いた今季は精神的に辛かったです。毎度自チームを見ながら、目指すチーム像(勇敢・戦う・学ぶ・観ている人をワクワクさせる)とは程遠い姿を目の当たりにしたり、これまで自分が学んできたことの多くが選手を通じてピッチに現れない現実を見たりすることで、改めて自身の監督として力不足を痛感した一年でした。よかったことはその分考察が深まったことでしょうか。おかげで兎に角考えて試行錯誤を繰り返し、シーズン中に自身の指導者像を大きく転換させるチャレンジもしました。言い換えると自身で一度自分で更迭し、新たな自分を連れてきました。如何にサッカーの話をする以前の問題を解決しておくことが大事で、それをおざなりにすると「暖簾に腕押し」状態になってしまうことを体験した一年でした。もう絶対に今季の同じような経験はしたくありません。来季も同じチーム(メンバーは変わりますが)みます。今季学んだこと活かせるよう今から楽しみにです。

【アスカルチャU11チームの監督】ここではチームの結果というよりは選手個人の成長にいかに寄り添えるかが主な仕事でした。育成年代の選手というのはそれぞれ独立したプロジェクトのような存在です。子ども達それぞれに向き合い、人間的な課題、サッカー的な課題の克服に寄り添うことを心がけました。そして今年新たに取り組んだことの一つ、それは指導するチームを「抱える選手12人」だけではなく、「選手達12人とその親御さん達、アシスタントコーチ達を含めた集団」をアプローチする対象と位置づけることでした。劇的に親御さんとのコミュニケーションが増え、包括的にそして同じ視点でもって各選手達の成長をサポートする組織ができていくきっかけが見えました。サッカー面では、できるだけシンプルにサッカーの知識を子ども達に紹介しようとする中で自身のサッカーの理解も大きく進んだ一年でした。苦労したこと。それはエゴの強い子ども達を中心にチームとしてどう仲間を尊重する、ことに目を向けててもらうかと言った教育的アプローチです。またもう一つはいかに各自が自分の成長に興味を持ってもらえるかという育成的アプローチ。なかなかうまくいきませんでしたね。来季は同じメンバーを担当するの引き続き継続していきたいと思います。

【リーガエスパニョーラSDエイバル、乾選手の通訳】僕の仕事は乾選手が如何にスペインの(時にはバスクの)文化に馴染み、言葉の壁を克服し、スペインサッカー文化に適応していくサポートをするということ。乾選手本人との関わりの中で僕自身は本当に多くのことを学ばせて頂いています。そしてクラブ・コーチングスタッフ・選手達からも学びを得ています。物凄くオープンな監督とスタッフのお陰で、トレーニング現場に立たせてもらえている以外にも、僕も彼らがトレーニングを構築するミーティングにも参加させて頂いてます。一度僕の提案を聞いてもらいそれがトレーニングに反映された時はすごく嬉しかったです(そしてその後、改めて監督の凄さを感じました!)。またエイバルの選手達の練習ぶり、試合ぶりを見ることを通じて指導者としての新たな物差しを作ることができています。初めはエイバルの選手達のトレーニングでのプレーリズムの高さに圧倒されました。そして各選手達のポジションに応じた職人技・職人意識の高さを日々見ることで、自身指導者として引き出して増えています。もう一つはそんな彼らを時には圧倒してしまうライバル達のプレーぶりを観ることでここでもまた物差しを新調する機会を得ています。来季も帯同させてもらうことが決まっています。乾選手が更に活躍する為に自分ができることを精一杯やっていきたいと思います。

【会社フッボラの経営】元々より長くヨーロッパで指導経験を積みたいと思った際にビザの問題にぶつかりました。そこで親友であり指導者仲間であるイニゴ・ロペス(フッボラ共同代表)の存在もあり、会社を興すことで就労ビザを獲得しようではないかとなったのがこの会社を作ったきっかけでした。事業内容としてこれまで僕達が徹底的に調査してきた現地の興味深いノウハウの中で現在の日本サッカーに必要だと思うものを紹介すること。実際、シーズン中は同時に実際に日本人サッカー関係者にバスクに来てもらってそれらを肌で感じてもらう「指導者合宿」を数回実施し、夏春にはチーム遠征のアテンドも行いました。また僕とイニゴ自身がその魅力や優秀さに惹かれ教えを乞うてきた人物達に実際に日本まで来てもらうこともしていて、今年は「クラブ内研修プログラム」という形でAビルバオの心理専門家のマリアさんと共に柏レイソルアカデミーに一週間滞在させて頂く機会を頂きました。同時に「フッボラ講習会2016」というカタチでマリアさんのノウハウを多くの日本人の方に知ってもらうセミナーをつくばで開催しました。「オンラインビデオ販売」というカタチでインターネット上でマリアさんを始めとする現地の優秀な人物の考え方を伝える事業もスタートしました。

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