BAR-ALV

リーガを観て指導する 第3節(2)

BAR-ALV ゴール前の0.3秒を如何に獲得するか

1921年創設以来クラブ史上2度目17年振りにカンプノウで勝利をあげたアラベス。スペインもう一つの巨城サンチアゴ・ベルナベウに勇敢に乗り込み撃沈したオサスナとは対照的に超守備的なサッカーでバルサに臨みます。1.7軍のバルサはこれをこじ開けられませんでした。アラベスはLa Guardia(むちゃくちゃいいセンターバックですね!)を軸に5枚のディフェンス陣が高い集中力で常に中盤のラインと距離の短く保ちます。またセンターバックを3人にすることでシャドウDenis SuarezとRakiticの飛び出しに対応。前半最後にNeymarが外した決定機はまさにDenisSuarezの飛び出しに一瞬気をとられた右CBAlexsisが背後を取られたことで生まれました。0.3秒の駆け引きでチャンスでできてしまう。その0.3秒を得るためにいかに攻守において準備をしておくことが大事かを改めて見せられたシーンでした。BAR-ALV gol

とにかく守備、得点することには興味がないと言わんばかりのアラベス。ボールを奪った際のオーガナイズは非常にお粗末で、何を準備してきたのかは全く見えませんでした。すると前半ラスト、今シーズン注目の右サイドバックKiko Femeniaの個人技でサイドを崩し、ブラジル人FWのDeybersonの見事なフェイク後にニアにカットインしてゴール。Mascheranoの気が抜けたプレーも助けになりましたが、スペースと時間の無いゴールまでは自分が自分の為にそれらを作る必要があるわけですが、その一つの方法を見せてくれました。子ども達にも見せてあげたいプレーですね。昨季のメンバーで残っているのは3人だけで今季18人も新しいメンバーが加入したアラベス。頑張っています!

CEL-ATL センターバックの体の向きが大差を生むCEL-ATL cabral y griezman

リーガ今節ベストカードの一つ。チャンピオンズリーグのチーム対ヨーロッパリーグチームの対決。そしてアルゼンチン人監督同士の対決。試合を決定付けたのは細部でした。まずはセンターバックCabralのクロスへの対応が非常にお粗末だったということ。3つのゴールすべてがこの形からです。ディフェンダーが体の向きを作らないことで情報を得ることを怠たったり、遠い方の見方がボールに近い選手へ情報を与えなかったりすことが如何に致命的なミスなのかを改めて教えてくれた試合でした。それをしっかり見逃さないGriezmanも見事ですね。逆に、アトレティコは狙いが見事に的中。先制点を取る以前からケコが何度も二列から飛び出していました。センターバックCabralの悪い癖を研究した上でケコにこの動きを繰り返しさせていたのでしょうか。もしそうであればあっぱれですね。セルタのBチームから上がってきたJosep Senéは非常に良いプレーをしていました。

SEV-LPM プレーリズム

SEV-LPM tana

今週のリーガで最も魅力的な試合!のはずがセビージャがイマイチだったので試合自体は「んー、、」と消化不良な感が残りました。セビージャは2節連続でよくないですね。兎に角プレーリズムが物凄く低い。前半はラスパルマスが攻守ともに圧倒します。守備では442で守るラスパルマスに対して何もできないセビージャ。ラスパルマスはトップ下の24番Tanaが大活躍。むちゃくちゃいい選手ですね。なぜスペイン代表に呼ばれないのでしょうか。またRoque Mesaのボディプロテクトからはボールを取られない上でボール扱いよりよりも時には大事なものなんだということを教えてくれます。子ども達に是非見てもらいたいですね。ボール扱いが過剰に重要視されている育成年代。小さい頃から相手にボールを触らせないという要素もしっかり要求していったほうがいいと思います。ラスパルマスとセビージャの決定的な違いはプレーリズムでした。

SEV-LPM ganso

前半37分の決定機はブラジルGanzoの魔法のようなスルーパスから。左利きトップ下は運動力もインテンシティも最低レベル。試合中は彼がどこにいるのか注意しないとわからないほどでした。そんな彼は前半で早々と交代させられます。しかしあのワンプレーだけでスタジアム中に自身の存在を見せつけました。ラスパルマス守備陣も何が起こったのか一瞬戸惑っているほど。古き良き時代のクラシックなトップ下。トップレベルでは絶滅種のような選手。今後も見続けたい選手です。

SEV-LPM

セビージャはBチームから昇格してきたCarlos Fernandezの鮮烈なデビュー。短い時間しかプレーできませんでしたがその中でも良い動きをしていましたし、プレーに継続性があります。良いFWだなぁと感じましたね。そしてここでゴールを決めるという「持ってる」要素も兼ね揃いている。セビージャに新たな時代の到来ですね。

 

 

 

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