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如何に信じられるか 〜リーグを戦う上で大事なこと〜

 クラブとしてこれまで大事にしてきたもの(文化)というものはチームに反映するものです。バルサであればそれはポゼッション、そしてその為に必要な様々なコンセプトでしょう。エイバルではあればそれはきっと勇敢さ、勤勉性、インテンシティ、自己犠牲のメンタリティ等。これらは時間とともに少しずつ構築されます。そしてそれらクラブの文化を実際に体現する上で重要なのがどの選手を呼んで来るのか。そしてその現場で指揮をとるのか監督です。エイバルのメンディリバル監督であればそれらを高い位置からの勇敢なプレッシングによってそれらを表現しています。彼のサッカーは非常に攻撃的だと言われます。その所以は間違いなくそのボールを奪うための哲学にあります。常に相手のピッチでボールを奪う。それはボールを持ってこそないにしろ彼のチームの“攻撃”です。フアンマリージョは言います。「高い位置でプレッシングをかけるチームにも二種類ある。一つは自分たちのサッカーをする為にプレッシングするチームと、高い位置でプレッシングすることが自分たちのサッカーであるチーム。」彼の言葉を借りると間違いなくメディリバル監督のチームは後者にあたります。J05BAR-EIB1presionこの試合バルサはビルドアップにおいて433のカタチを維持しながらエイバルのサイドバックをウィングが固定し、エイバルの中盤二人をシャドウ二人が固定します。得点が入るまでエイバルの連動したプレッシングでバルサは中々突破口を見つけられずにいます。因みにですが今や乾貴士選手の中間ポジションからのボールの移動中にスピードをあげてそしてコースを消しながらボールにアプローチするあのプレーは育成年代の選手たちのお手本です。このスムーズで徹底的に訓練された高いプレッシングを見てテレビ解説者も「これはある意味芸術ですよ」と言わしめます。これは監督の強い信念によるものが大きいのは確かですが、その背景にあるエイバルという街の文化を大事にそれを武器と据えながら監督を招聘し、それにあった選手を集めてきた強化部の仕事も無視せずにはいられません。J05BAR-EIB2この試合では、2失点後(PKとCK)そのプレスの勢いは衰えを見せ、ほんの数秒ですがバルサの選手たちが以前より時間とスペースを持つようになります。エイバルは殆どバルサ陣地でボールを奪うことができなくなってしまいます。高い位置でボールを奪いに言って奪えなかった時というのは自分のマークを捨てより前の相手に向かってスライドしているわけで自分達の懐にたくさんのスペースを抱えることになります。そのできたスペースを相手はうまく利用しするわけです。ましてやそれが世界トッププレーヤとなると支払う代償も多くなります。J05BAR-EIB3dani6点を放り込まれ試合後心も体も疲れ果てた中でキャプテンのダニ・ガルシアと監督のメンディリバルはインタビューの答えなければいけません。そこでの二人のコメントが印象的でした。二人は別々のインタビューで口を揃えて「辛いけれど唯一の道は自分達のやってることを信じることだから。」と。5分前までその信じるものがズタズタにされたを見てきた直後にはっきりとそうコメントできる。それをチームの軸であるキャプテンと監督が迷わず口にできることがエイバルの強みだと感じました。この2人を見ながら改めて感じたことは長いマラソンのようなリーグ戦において如何に信じることをやり続けることができるか。サッカーの酸いも甘いも知る二人のこのコメントをみて改めて「サッカーにおいて全ては正解になりうるし同時に間違いになり得る」ということを感じました。

とはいえ今のエイバルにはセンターバックのテコ入れが必要です。

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