GIERONA-ATLÉTICO MADRID

注目ジローナFCと改めて確認するプレー強度の重要性

クラブ創立初めてとなるスペイン1部リーグを戦っているジローナ。今季のリーガで大きな注目を浴びているチームの一つです。第1節Aマドリード戦、2節マラガ戦ともに戦術的に非常に訓練されたサッカーで、そして何よりもボールを持ってゲームの主導権を握るサッカーでこの両チームを上回ったことで国内で大きな注目を浴びます。セットプレーの準備も抜け目がなく、この開幕の時点でリーガで最も完成度の高いチームの一つだということを見せつけました。クラブとしての特徴としてはマンチェスターシティーとクラブ提携することで選手をレンタルしたり、メソッドを共有したりと様々な分野で密な関係を作っていることでしょうか。J03Ath-Gir2

そんなジローナの指揮を執るのは若干42歳のパブロ・マチン氏。選手としては3部リーグでプレーした後、10年以上育成年代の指導者を務め実地経験を積み様々な監督の元で第二監督を務めました。今季からセルタの監督を務めるウンスエ氏(昨年までルイス・エンリケ氏のヘッドコーチ)もこのパプロ・マチンが仕えた人物の一人です。2014年に当時2部残留争いをしていたジローナの監督に就任し、2部で最も予算の低いチームを立て直し昨年遂に昇格を果たした実力派監督です。そんな彼は昨年同様3421というで現代サッカーでは特殊とも言えるシステムでリーガ1部を戦います。運動量と攻撃力のあるウィングを配置しながら、2人の技巧派ボランチAlex GranellとPere Ponsがチームの舵をとります。地元生まれ地元育ちの二人は初めて1部リーグを戦います。左利きのAlex Granellはより長いプレーを中心にゲームを組み立て、Pere Ponsは右利きでより短いプレーに長けています。センターバックにあのMarc Muniesaが加入したことでビルドアップに大きな深みが生まれました。そしてビルバオの守護神で人格者としても知られる超ベテランGorka Iraizozを獲得したことでピッチ外でも好影響を期待できることも今季のジローナにとっては良いニュースです。直近の2試合、外と中、短と長を程よく織り交ぜたジローナのこれまでのサッカーは多くのサッカーファンを魅了しました。J03Ath-Gir3ただ今季のジローナについて付け加えなければいけないのは第1節、第2節ともホームでの試合であったということです。僕たちの中ではそんなジローナがアウェーではどんなプレー振りを見せるのか非常に楽しみにしていました。今節は初めてアウェー。そして幸か不幸か場所はビルバオのサンマメススタジアムです。その観客が作りだす強烈な雰囲気や、チームのインテンシティの高さやそのプレーモデル(縦に速くダイレクト)も相まり、国内で最もゲームをコントロールし辛いスタジアムとして知られています。そんなサンマメスでのアウェー開幕戦は“1部のジローナ”を試す格好の舞台となりました。パブロ・マティンは試合前に言います。「昨年まで2部で我々はアウェーで非常に高いパフォーマンスと強いサッカーを見せてきた。1部でも同じことができるということ証明したい。」この試合、ジローナは非常に苦労します。前述のボランチ2枚は守備的には非常に難があることを改めて露呈しましたし、攻撃では何度か相手陣地に侵入し外のウィングバックからの攻撃を試みたものビルバオの選手の各局面での強さや高さ、そして献身性を前に効果的なシーンは作れません。自チームの選手がビルバオの選手より多い状態でのクロス対応で、2列目からの飛び出してきたIker MunianをPere Ponsは見きれず失点。また70メートルのキーパーからのロングパスに競り負け、セカンドボールを拾われ失点してしまいます。試合を通じてアスレチック・ビルバオの圧倒的なプレーテンポを前に攻守において遅れをとるシーンが多く見られました。J03Ath-Gir4

この手の試合を観ると改めて問わずにはいられません。サッカーの試合をコントロールし、その試合を有利に進める上でインテンシティやプレーテンポというのはどれくらい大事なものなのでしょうか?もしもそれが最も大事なものの一つだとすれば、それを自チームの現場で大事にできているでしょうか?トレーニングではしっかり強度の高い状態を維持することを優先できているでしょうか?練習を止めてすることはそのエッセンスを失うということを念頭に置いて選手を止めて説明できているでしょうか?

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