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リーガを観て指導する 第3節(1)

みなさんこんにちは。今季もこのコーナーを続けることになりました。リーガの試合を観ながら自分たちの指導現場を想うコーナー、その名も「リーガを観て指導する」。毎節いくつかのチームのプレー振りを題材にしながら私たちの活動現場を多角的に見て行きたいと思います。まずは第3節ビジャレアル-ベティスを観て。

VIL-BET ベティスとセティエンによる新プロジェクト

ベティスを率いるキケ・セティエン監督は私たちフッボラが大好きな監督の一人です。昨年までラス・パルマスを率いて非常に魅力的なサッカーを繰り広げていた彼をベティスが新たなプロジェクトのリーダーとして招き入れました。プロジェクトというのはセティエンが複数のオファーの中から一つを選ぶ上で最も重要視している要素の一つです。彼はいつも形になるには3年は必要だと言います。j03vil-bet02gol徹底的なポゼッションフットボールを志向するキケ。自陣深くから相手ゴールまでボールを徹底的に握りながら前進して行きます。この手のプロジェクトはセティエン本人も言っていますが、選手個人に大きなストレスがかかります。それは各プレーでの知識・道具の獲得を要求されるからです。それは特にポジションプレーに関するもの。その根本にあるのは「基本的に動くのはボールと相手」。ですのでボールを持っている時であれば、相手のライン間でボールを受けること、ボールを受ける際の体の向きetcは事細かに求められます。特にこれまでそういったサッカーを志向してこなかったチームでプレーしていた選手達は苦労しています。守備の例としては昨年までDアラベスでプレーしていたセンターバックのZ.FEDDAL。ボールを失ったら後退することをペジェグリーノ監督(今季はイングランドプレミアリーグのサウサンプトンの指揮を採る)に習慣化させられていた昨年とは打って変わり今年セティエン監督からは前に出ることを求められます。大きな変化です。そんな中ゴールのシーンは当にピッチを広く使って中のプレーと外のプレーをしっかり利用するベティスのサッカーが顕著に見えたものでした。相手を左に寄せ右からスピードを上げて前進し、ホアキンのタイミングをコントロールした抜け出しとクロス、そしてエースセルヒオ・レオンの抜群のオフザボール(中から外へのマークを外す動き)によってゴールが生まれました。そして失点シーンもセティエンのチームらしいものでした。ボールを失わないことに拘りすぎたあまりキーパーがボールを失ってしまいます。j03vil-bet03entrenamientoセティエンは言います。「サッカーは足を使ってするスポーツじゃない。頭を使ってやるスポーツだよ。チェスをやる時、チェスは手の使ってやるゲームだっていうかな?言わないよね。」と。まずは選手の脳にしっかりアプローチしなければいけません。そしてそれはものすごく時間のかかる作業です。クラブとサポーターがどこまで監督を信頼し、結果ではなくプロジェクトに目を向けることができるかが問われるシーズンになりそうです。

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